VPN接続中に特定のサイト・アプリだけ開けない原因と回避策(銀行/社内/EC/ゲーム)
VPNには接続できているのに「特定のサイトだけ開けない」「決済画面だけ止まる」「社内ツールだけ繋がらない」など、一部だけ不具合が出るケースは珍しくありません。原因はVPNだけではなく、サイト側の不正対策・社内ネットワーク設計・端末設定(DNS/IPv6/プロキシ)などが絡みます。この記事では、最短で切り分けて回避するための手順をチェックリスト形式でまとめます。
まずは結論:優先して試す5ステップ
- VPNを一度切断→同じ国の別サーバーへ変更(混雑/IP評価の差を切り替える)
- プロトコル変更(WireGuard⇄IKEv2⇄OpenVPN TCP)
- DNS/キャッシュをリセット(DNSキャッシュ・Cookie・アプリキャッシュ)
- スプリットトンネルで「問題のサイト/アプリだけ」VPNから除外
- IPv6を一時的に無効化して挙動比較(IPv6経路/リーク由来の不整合を潰す)
原因は大きく3分類で考えると早い
- (A)VPN側の事情:出口IPがブロックされている/共有IPが弾かれる、ポートやプロトコル相性、DNSやIPv6の不整合など
- (B)サイト・アプリ側の制限:銀行/決済/ゲーム等がVPN・プロキシを検知して制限、国内IP必須、IPホワイトリスト運用など
- (C)端末・設定の不具合:プロキシ設定、社内VPNとの競合(二重VPN)、DNS設定ミス、キャッシュ不整合など
ケース別:よくある原因と回避策
1)銀行・金融系が開けない/ログインで弾かれる
起きやすい理由:不正対策でVPN/共有IPを弾く、国内IP必須、ログイン時にIPと端末情報の整合を強く見るためです。
- 国内サーバー(日本)に接続し、短時間で国を切り替えない
- ログイン/手続き時だけVPNを切る、またはスプリットトンネルで銀行だけ除外
- Cookie/キャッシュ削除(ブラウザはシークレットでも可)
2)社内システム・業務ツールだけ使えない
起きやすい理由:社内VPN(会社支給)と個人VPNが競合して経路が壊れる、社内がIPホワイトリスト運用、社内DNSが引けていない等です。
- 仕事中は社内VPNを優先し、個人VPNはオフ/除外運用にする
- 社内ドメインはスプリットトンネルで個人VPNから除外(二重VPNを避ける)
- DNSの優先度・社内DNS参照の有無を確認(社内IT指示に合わせる)
3)ECサイト/決済画面だけ止まる・CAPTCHA地獄になる
起きやすい理由:決済は不正検知が強く、共有VPN IPや急な地域変更が怪しまれます。決済フロー中の外部スクリプトがDNS/遮断で失敗することもあります。
- 決済時はスプリットトンネルでEC/決済だけ除外、または一時的にVPNを切る
- 接続国は請求先の国と揃える(短時間で国を変えない)
- 広告ブロッカー等を一時停止して再試行
- DNSキャッシュをクリアして再アクセス
4)ゲーム/ゲームランチャーだけ繋がらない
起きやすい理由:UDP中心の通信と相性が悪い、NATが厳格、難読化等で遅延が増える、規約側でVPNを制限している場合があります。
- まず近いサーバーにして遅延を最小化
- プロトコルはWireGuard優先、ダメならOpenVPN TCPも比較(安定重視)
- ゲームだけはVPN除外(スプリットトンネル)にして安定を取る
設定で直ることが多い3ポイント
スプリットトンネル(分割トンネル)
「問題が出るサイト/アプリだけ」VPNを通さない方法です。保護が必要な通信はVPNのまま維持しつつ、金融・決済・社内などの相性問題を回避できます。
プロトコル変更(WireGuard / IKEv2 / OpenVPN TCP)
- WireGuard:高速・復帰が速い傾向
- IKEv2:モバイル回線や切替に強い傾向
- OpenVPN TCP:多少遅くても到達性・安定性を優先したいとき
DNS/IPv6の見直し
DNSがVPN外で解決されて不整合が起きる、またはIPv6経路が不安定で「特定だけ」失敗することがあります。VPNアプリのDNS設定を優先し、必要ならIPv6を一時的に無効化して挙動を比較してください。
どうしても無理なら「VPNを切る/除外」が正解の場面もある
金融・社内規定・一部ゲーム等は、ポリシー上VPN接続を明確に拒否しているケースがあります。その場合は、必要な操作だけVPNを切って完了→すぐ戻す、または対象だけ除外運用が現実的です。
トラブルが少ないVPNを選ぶなら
結局は「出口IPの品質」「サーバーの選択肢」「スプリットトンネル等の機能」でハマりにくさが変わります。どれを選ぶか迷うなら、まずは比較ページで候補を確認してください。
まとめ
VPN接続中に「特定だけ開けない」ときは、サーバー変更・プロトコル変更・DNS/IPv6見直し・スプリットトンネルの順で切り分けるのが最短です。金融/社内/決済/ゲームは制限が強い領域なので、必要に応じて一時的な除外運用も取り入れて、安定と安全のバランスを取ってください。
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