VPNの信頼性を高める:安全性を検証する5つの方法
VPNは「使えば安全」ではなく、設定と挙動で安全性が決まります。この記事では、初心者でも再現できる形で、VPNが本当に安全に動いているかを検証する5つの方法をまとめます。
検証前に知っておくこと(ここがズレると結果もズレます)
- 同じ端末・同じ回線で検証します(Wi-Fiと4G/5Gを混ぜない)。
- ブラウザ拡張やセキュリティソフトがあると表示が変わることがあります(入れている前提でOKですが、結果の解釈は慎重に)。
- VPNは接続先サーバーで結果が変わります(日本→米国など)。比較するときは条件を揃えます。
1. IP/DNS/WebRTCリークを確認する(最優先)
VPNが安全に動いているかの最初の関門は「漏れていないか」です。最低限、次の3つを確認します。
- IPリーク:VPN接続前後でグローバルIPが変わり、VPNの国/地域に切り替わっているか。
- DNSリーク:DNSの問い合わせ先が、ISP側に戻っていないか(プライバシー面で重要)。
- WebRTCリーク:ブラウザ機能で本来のIPが露出していないか。
DNSリークの意味と対策は、こちらで詳しく解説しています。
2. キルスイッチが本当に効くかテストする(切断時が危険)
VPNは、切断された瞬間に本来のIPが漏れるのが一番危険です。キルスイッチ(通信遮断)が正しく動くか、次の手順で確認します。
- キルスイッチをONにしてVPNへ接続します。
- Webページを開いた状態で、Wi-Fiを切る/機内モードにする/VPNアプリ側で強制切断するなど、意図的に接続を落とします。
- 切断直後に、通信が一切できない状態になるか確認します(ページ更新が止まるのが正常)。
- 再接続後に、もう一度「IP/DNS/WebRTCリーク」を確認します。
ここで漏れる場合、そのVPNは「安全に使える設定」になっていません。
3. 使っているプロトコルと暗号化の設定を確認する(古い設定は避ける)
安全性と速度は、プロトコルの影響が大きいです。迷ったらまずは、アプリ設定でWireGuard系(サービスによって名称は異なります)を選び、問題があれば別方式へ切り替えます。
- 推奨:WireGuard系(高速・現代的)
- 代替:OpenVPN(互換性重視)
暗号化とプロトコルの違いを整理したい場合は、こちらを先に読むと判断が速いです。
4. ノーログ・第三者監査・透明性をチェックする(「信頼できる根拠」を見る)
技術的に強そうでも、運用が不透明だと安心できません。最低限、次の観点で「信頼できる根拠」を確認します。
- ノーログ方針:どのログを「取らない」のかが具体的に書かれているか。
- 第三者監査:監査の有無だけでなく、対象(アプリ/サーバー等)と更新頻度が明記されているか。
- 透明性:情報開示の姿勢(透明性レポート等)があるか。
「ノーログ」の落とし穴も多いので、ここは必ず押さえてください。
5. アカウントと端末側の安全も固める(VPNだけでは防げない)
VPNが正常でも、端末やアカウントが弱いと意味がありません。次をセットで見直すと、実害リスクが下がります。
- 2段階認証:提供されていれば必ず有効化します。
- アプリ更新:VPNアプリとOSを最新に保ちます。
- 不要な拡張機能:怪しい拡張は削除し、WebRTC設定も必要に応じて見直します。
- 公共Wi-Fi:接続後すぐVPNをON(自動接続設定も推奨)。
チェックリスト(この順で潰せばOK)
- IP/DNS/WebRTCリーク:漏れていない
- キルスイッチ:切断時に通信が止まる
- プロトコル:可能ならWireGuard系
- ノーログ・監査:根拠が明確
- 2段階認証・更新:運用で固める
まとめ:安全性で迷うなら「基準で比較」してランキングで決める
VPNの安全性は、機能説明ではなく挙動検証+運用の透明性で判断します。検証して不安が残る場合は、選び方の基準から見直すのが最短です。


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