在宅勤務中にVPNが切れると、業務チャット・会議・ファイル共有が止まり、かなりストレスになります。原因は「回線(Wi-Fi/ルーター)」「端末設定(省電力・スリープ)」「VPN側(プロトコル/サーバー混雑)」「会社側(社内VPNのタイムアウトや制限)」のどこかにあります。この記事では、最短で復旧するためのチェックリストと、根本対策までまとめます。
まずは結論:切れたときに最優先で試す6ステップ
- VPNを切断→同じ国の別サーバーに変更(混雑や出口IPの相性を切り替えます)
- プロトコルを変更(WireGuard → IKEv2 → OpenVPN(TCP)の順で安定重視)
- Wi-Fiを切り分け(可能なら有線LAN/2.4GHz→5GHz/ルーター再起動)
- 端末の省電力・スリープ設定を見直す(VPNアプリが落ちるのを防ぎます)
- DNS/IPv6を見直す(DNSリークや経路不整合で不安定になることがあります)
- 会社の社内VPN/ゼロトラストと競合していないか確認(二重VPNやポリシー制限が原因のことがあります)
ここで直るなら「混雑」「相性」「Wi-Fi瞬断」が原因の可能性が高いです。改善しない場合は、次の章で原因を切り分けてください。
最初に確認:これは「会社VPN」?それとも「個人VPN」?
在宅勤務で使うVPNは、大きく2種類あります。
- 会社支給のVPN(社内VPN):社内システムに入るためのVPN。タイムアウトやポリシー制限が強いことがあります。
- 個人のVPNサービス:公共Wi-Fi対策やプライバシー目的で使うVPN。プロトコルやサーバー混雑の影響を受けやすいです。
会社支給VPNの場合、タイムアウト(一定時間で切断)や同時接続制限、端末管理ポリシーが原因のこともあるため、社内ITの案内があるならそれが最優先です。
原因1:Wi-Fiが一瞬でも切れている(瞬断)
VPNは「暗号化トンネル」なので、回線が一瞬でも不安定になると再接続が走り、結果として「VPNが切れる」に見えます。とくに集合住宅や夜間は混雑しやすいです。
- 有線LANに切り替える(最も効果が大きいです)
- 2.4GHz→5GHzに変更(干渉が減りやすいです)
- ルーターを再起動(負荷・不具合をリセット)
- ルーターのファームウェア更新
- 中継機やメッシュWi-Fiを使っている場合、親機に近い場所で再現するか確認
原因2:端末の省電力・スリープでVPNが落ちる
ノートPCやスマホは、スリープ移行や省電力でネットワークが切り替わった瞬間にVPNが落ちることがあります。
Windows
- 「電源とバッテリー」からスリープまでの時間を延ばす(会議中は特に注意)
- Wi-Fiアダプターの省電力設定(デバイスマネージャー)で省電力を無効化できる場合は試す
- VPNアプリは最新バージョンに更新
Mac
- 「バッテリー」設定でディスプレイOFF/スリープを見直す
- VPNが切れる場合はプロトコルを変更(IKEv2が安定することもあります)
原因3:VPNプロトコルの相性(環境によって安定性が変わる)
同じVPNサービスでも、プロトコルによって「復帰の速さ」「安定性」が変わります。切断が続くときは、速度より安定を優先してください。
- WireGuard:高速ですが相性次第で不安定になることがあります
- IKEv2:回線切り替えに強く、在宅環境で安定することがあります
- OpenVPN(TCP):速度は落ちやすいですが、到達性・安定性を優先できます
おすすめはWireGuard → IKEv2 → OpenVPN(TCP)の順に試す方法です。
原因4:サーバー混雑・一時障害(同じ国でも差が出ます)
在宅勤務の時間帯(朝・昼・夕方)や夜は混雑しやすく、切断が増えることがあります。
- 同じ国の別サーバーに切り替える
- 可能なら近い国・都市を選ぶ(距離が近いほど安定しやすいです)
- 「最速」「推奨」サーバーがあるサービスはそれを優先
原因5:DNS/IPv6の不整合(地味ですが効きます)
DNSがVPN外で解決される、IPv6経路が混ざるなどで、接続が不安定になることがあります。リーク対策の意味でも、DNS設定は重要です。
- VPNアプリ側にDNS設定がある場合は推奨(自動)に戻して挙動を確認
- 一時的にIPv6を無効化して安定するか確認(改善するならIPv6周りが原因の可能性)
DNSリークの意味や確認方法は、別記事で詳しく解説しています。
原因6:二重VPN・セキュリティソフト・社内ツールの競合
在宅勤務では「会社の社内VPN」「個人VPN」「セキュリティソフト」「ゼロトラスト系クライアント」が同時に動き、経路が壊れることがあります。
- 会社VPNを使う時間は個人VPNをOFFにする(またはスプリットトンネルで除外)
- セキュリティソフト/ファイアウォールがVPN通信を遮断していないか確認
- 社内規定でVPNが制限されている場合は、社内ITの指示に従う
切断を減らすための「再発防止」チェックリスト
- 会議中は有線LANを優先する
- ルーターを定期的に再起動(週1など)
- VPNアプリは常に最新に保つ
- 混雑しやすい時間帯は別サーバーに固定せず切り替える
- どうしても安定しない場合はVPNサービスを乗り換える(返金保証を活用)
どうしても直らないときは「安定するVPNを選ぶ」が最短
対処を一通りやっても切断が続くなら、出口IP品質・サーバー数・復帰の速さなど、サービスの差が原因の可能性があります。迷ったら比較して、安定性の評価が高いものから試すのが最短です。
関連:似た症状の対処もまとめて確認
- VPNがすぐ切れる原因と対処法|安定しないときのチェックリスト
- VPNが接続できない原因と対処法|初心者向けチェックリスト
- VPNが遅いときの改善方法
- VPNでZoom/Teamsが繋がらない・音声が途切れる原因と対処
- リモートワークでVPNを使うべき理由と設定方法
まとめ:在宅勤務でVPNが切れるときは
在宅勤務でVPNが切れるときは、サーバー変更→プロトコル変更→Wi-Fi切り分け→省電力見直しの順で潰すのが最短です。会社VPNの場合はポリシー制限やタイムアウトもあり得るため、社内ITの指示もあわせて確認してください。それでも安定しない場合は、VPNおすすめランキングから安定性重視で候補を試すのが近道です。


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