VPNを入れたら広告/アプリ内課金が動かない原因|ブロック機能の誤作動対処
VPNを入れた直後から、アプリの広告が表示されない/動画広告が再生できない/アプリ内課金(購入ボタン)が反応しない、などの不具合が出ることがあります。多くの場合は故障ではなく、VPNアプリに付いている広告ブロック・トラッカー遮断機能が、広告配信や決済処理に必要な通信まで止めてしまうのが原因です。
ここでは、原因の切り分け→最短で直す手順→再発を防ぐ設定をまとめます。
まず確認:どの症状が出ている?
- 広告が表示されない(バナー/全画面/動画)
- 「広告を読み込めません」などのエラーが出る
- 購入ボタンが押せない/購入処理が途中で止まる
- 課金画面が開かない/ストアに遷移しない
上の症状がVPNオンのときだけ起きるなら、まずは次の「最短の直し方」から試すのが早いです。
最短の直し方:原因の8割は「ブロック機能の誤作動」
- VPNの広告ブロック/トラッカー遮断を一時的にOFFにする
- OFFで直るなら、例外(ホワイトリスト)に対象アプリやドメインを追加する
- 例外が無い/追加しても直らない場合は、対象アプリをVPNの対象外(スプリットトンネル)にする
- それでも改善しない場合は、DNS設定/プロトコルを変更する
- 課金だけが失敗する場合は、決済系の切り分けも行う(後述)
なぜ起きる?VPNで広告や課金が止まる代表パターン
1) 広告ブロックが「広告以外」も遮断してしまう
広告ブロックは、広告サーバーや計測(トラッキング)への通信を遮断します。ところがアプリによっては、広告表示だけでなく、ログイン維持・購入画面の表示・ストア連携などが同じ仕組みに依存していることがあります。その結果、必要な通信まで止まって動かなくなることがあります。
2) DNSフィルタが原因で特定ドメインに到達できない
広告ブロック機能の多くはDNSベースの遮断です。DNSやセキュリティフィルタが強すぎると、広告配信だけでなく、アプリ側のAPIや決済関連のドメインまで引っかかるケースがあります。
3) 課金・決済は「不正対策」でVPN自体が弾かれることもある
アプリ内課金のうち、決済や認証に近い部分は、アクセス元のIPや地域の不一致で制限されることがあります。広告ブロックOFFでも改善しない場合は、決済系の原因を疑います。
手順1:広告ブロック/トラッカー遮断をOFFにする
まずはVPNアプリ内の設定で、次のような機能を探してOFFにします(名称はVPNごとに異なります)。
- 広告ブロック
- トラッカー遮断
- マルウェアブロック/フィッシング対策
- Web保護/セーフブラウジング
OFFにして症状が消えたら、原因はほぼここです。次の手順で「必要なときだけ動かす」設定にします。
手順2:例外(ホワイトリスト)を追加する
VPNによっては、広告ブロックの例外設定(許可リスト)を作れます。対象のアプリ名やドメインを追加して、広告ブロックはONのまま不具合だけ回避できるか試します。
例外に入れる候補(分かる範囲でOK)
- 広告が出ないアプリのドメイン(アプリのヘルプに記載がある場合)
- 課金画面でエラーが出るストア連携ドメイン
- 計測系(analytics)に依存しているアプリの場合は計測ドメイン
分からない場合は、次の「VPN対象外(スプリットトンネル)」のほうが確実です。
手順3:アプリをVPN対象外にする(スプリットトンネル)
スプリットトンネル(またはバイパス機能)で、特定アプリだけVPNを通さないようにできます。広告や課金を正常に動かしたいアプリだけ除外し、それ以外はVPNを使う運用ができます。
- 対象外にする目安:ゲーム、広告収益アプリ、課金アプリ、ストア周りの処理が絡むアプリ
- 対象外にしない目安:公共Wi-Fiで使うブラウザ、SNS、個人情報を扱うアプリ(必要に応じて判断)
手順4:DNS設定とプロトコルを変更する
ブロック機能を切っても直らない場合は、通信経路の相性を疑います。次を順に試してください。
DNSを変更する
- VPNの「DNS保護」「カスタムDNS」がある場合は一旦OFF
- 端末側のプライベートDNS(Android)をOFFまたは自動に戻す
- 広告ブロックDNSを使っている場合は通常DNSに戻す
VPNプロトコルを変更する
VPNアプリにプロトコル選択がある場合は、別の方式に切り替えると改善することがあります。自動→別候補→自動に戻す、の順で挙動を比較します。
それでも直らない:アプリ内課金は「決済系」原因も確認
広告は直ったのに課金だけ失敗する、または最初から課金だけが不安定な場合は、VPNのIPや地域判定で弾かれている可能性があります。決済系の切り分けは別記事で詳しくまとめています。
再発防止:おすすめの運用ルール
- 広告や課金が必要なアプリは「対象外(スプリットトンネル)」で回避する
- 広告ブロックは常時ONにせず、必要なときだけONにする
- 不具合が出たら、まずブロック機能OFF→例外→対象外の順で切り分ける
VPN選びで迷うなら:安定して使えるサービスを比較して決める
広告ブロックの強さや例外設定の柔軟さは、VPNによって差があります。普段使いでトラブルを減らしたいなら、安定性と使い勝手で比較して選ぶのが近道です。
VPNおすすめランキングで、用途別に選びやすいVPNをまとめています。
トラブルハブには他の「動かない/見れない」系の対処法もまとめています。


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