VPNの位置情報がズレる(日本のはずが海外扱い等)原因と直し方
VPNで日本サーバーに繋いだのに「海外扱いになる」「別の都道府県/国として表示される」ことがあります。これはVPNが壊れているというより、位置判定の仕組みが複数あるのが原因です。多くのサイトはIPアドレスの位置情報(IPジオロケーション)で判定しますが、アプリやブラウザはGPS/端末位置情報も使います。さらにDNSやキャッシュの影響で、見え方がズレることもあります。この記事では“どの仕組みがズレているのか”を切り分けて、ズレを減らす手順をまとめます。
最初に確認:あなたが見ている「位置情報」はどれ?(ここが9割)
- IP位置情報:サイトがあなたのIPから推定(VPNの出口IPの場所)。最もよく使われる。
- GPS/端末位置情報:スマホの位置情報、Wi-Fi測位など(アプリやブラウザが利用)。
- DNS由来の地域判定:DNSの経路で近い配信先が決まり、海外っぽい挙動になることがある。
- アカウント/設定由来:言語、地域設定、過去のログイン履歴、Cookieで地域が固定される。
まずは「IPでズレているのか」「GPSでズレているのか」を切り分けます。
切り分け手順(最短で原因を特定)
1)IPの国・地域が本当にズレているか確認する
- VPNをONにして、IP確認サイトを2〜3個開き、表示される国/都市が一致するか確認します。
- 次にVPNをOFFにして同じ確認をし、差分を見ます。
複数サイトで国/都市がバラバラなら、原因はIP位置情報DBの更新遅れの可能性が高いです(後述)。
2)ブラウザ/アプリがGPSを使っていないか確認する
「日本IPなのに、位置が海外になる」「地図や検索結果だけズレる」場合は、IPではなくGPS/端末位置情報が使われていることがあります。
- ブラウザ:位置情報の許可を一度OFFにして比較(サイトごとの許可も確認)
- スマホ:OSの位置情報(GPS)をOFFにして比較、または該当アプリの位置情報権限を見直す
3)DNSがVPN外に出ていないか確認する(地域ズレ/ブロックの原因)
DNSがVPN外に出ると、IPは日本でもDNSだけ別地域になり、配信先や判定がズレることがあります。DNSの基本とチェックは以下も参考になります。
原因別:直し方(効く順)
原因1:IP位置情報DBのズレ(日本サーバーなのに海外/別都市扱い)
IPジオロケーションはサービス/DBによって更新タイミングが違います。VPNの出口IPが最近入れ替わった場合、DBが追随せずズレます。
- サーバーを変更して別の日本サーバー(別IP)にする(最短で効く)
- 同じ日本でも「都市/拠点」が選べるなら切り替える
- どうしても必要なら、VPN事業者に「対象サイトでの誤判定」を伝え、IP位置情報の修正依頼を相談する(時間はかかるが根本対応)
原因2:GPS/ブラウザ位置情報が優先されている
- ブラウザの位置情報許可をOFF(または“毎回確認”に)
- スマホの該当アプリの位置情報権限を「許可しない」または「使用中のみ」に変更
- 端末の位置情報が必要な用途(地図等)は、VPNの期待値を「IPによる地域判定」ではなく「GPSが優先される」前提に切り替える
原因3:Cookie/ログイン履歴で地域が固定されている
Google系/EC/動画/検索は、過去の利用履歴で地域が固定されることがあります。
- シークレットモードで確認(拡張機能の影響も切り分け)
- 該当サイトのCookie/キャッシュを削除して再ログイン
- サイト内の地域/言語設定を日本に戻す
原因4:スプリットトンネルや例外設定で“片方だけ”外に出ている
一部アプリだけVPN外に出していると、地域判定が混ざってズレます。スプリットトンネルが想定どおり動かない場合は、こちらで切り分けできます。
原因5:VPN自体が不安定(切断・再接続で国が揺れる)
VPNが切れたり再接続を繰り返すと、短時間でIPが変わって判定が不安定になります。まず安定化を優先してください。
ズレが直ったか確認する(3分)
設定変更後は「IP」「DNS」「WebRTC/IPv6」などが混ざっていないかをまとめて確認すると安心です。
どうしても“日本扱い”を安定させたい場合の考え方
- 日本サーバーでもズレるのは珍しくない(IP DBの更新差)。当たりIPを固定できるVPNほど安定しやすい。
- 地域判定が厳しいサイトは、VPNのIP品質(共有IPの評判)で弾かれることもある。アクセス拒否系は別途切り分けが必要。
最短で安定させたいなら:ランキングから“安定性重視”で選ぶ
位置ズレは、サーバー網の厚さ・IP入替頻度・安定性で差が出ます。迷ったら、安定性重視の候補をランキングで確認してください。
まとめ:IP/GPS/DNS/履歴のどれが原因か切り分ければ直しやすい
VPNの位置情報ズレは、IP位置情報DBの更新遅れ、GPS/ブラウザ位置情報の優先、DNSの影響、Cookieや地域設定の固定などが原因になります。まずIPとGPSを切り分け、次にDNSと例外設定を確認し、必要ならサーバー変更で当たりIPに切り替えるのが最短です。


コメント