VPNが繋がるのにネットが見れない原因|接続後に通信できないときの直し方
VPNが「接続済み」になっているのに、ブラウザやアプリが通信できない症状は、ほとんどがDNSかルーティング(経路)、または端末側のブロック(ファイアウォール/権限/セキュリティ)で起きています。やみくもに設定を触る前に、原因を上から順に切り分けて潰すのが最短です。
まずはこれだけ:最短で直すチェックリスト(上から順に)
- 別サーバーに切り替える(同じ国でも別サーバー)
- プロトコルを変更する(WireGuard → OpenVPN(UDP) → IKEv2 → OpenVPN(TCP))
- DNSを自動に戻す(カスタムDNS/広告ブロックDNSを使っているなら一旦解除)
- 端末のDNSキャッシュをクリア(Windows/Mac/スマホの再起動でも可)
- セキュリティソフト/ファイアウォール干渉を疑う(一時停止して確認)
- 一部アプリだけなら権限/例外設定を確認(VPN除外・分割トンネルの影響も)
この6つで直ることが多いです。まだ通信できない場合は、次の「原因別」チェックに進んでください。
症状で当たりを付ける(最短の切り分け)
| 症状 | 濃厚な原因 | 最優先の対処 |
|---|---|---|
| 全アプリで通信不可 | DNS/ルーティング/ファイアウォール | DNS自動→プロトコル変更→FW干渉確認 |
| ブラウザだけ通信不可 | DNSキャッシュ/拡張機能/プロキシ | キャッシュ削除→拡張OFF→DNS自動 |
| 特定アプリだけ通信不可 | アプリ側の地域/不正判定、権限、VPNブロック | 別サーバー→別プロトコル→例外設定 |
| Wi-Fiだとダメで4G/5GだとOK | ルーターDNS/IPv6/フィルタ設定 | ルーター再起動→5GHz→DNS自動 |
| 4G/5GだとダメでWi-FiだとOK | キャリア制限/省データ/IPv6相性 | 省データOFF→別プロトコル→IPv6切替 |
原因1:DNSが詰まっている(最頻出)
VPN接続中はDNSの問い合わせ先が切り替わるため、カスタムDNSや広告ブロックDNS、端末・ルーターのDNS設定が噛み合わないと「接続はしているのに名前解決できず通信できない」状態になります。
対処手順
- VPNアプリ側に「DNS設定」「カスタムDNS」があるなら一旦OFFにする
- 端末のDNS設定が手動なら自動(DHCP)に戻す
- それでもダメなら別プロトコルに切り替える(DNSの扱いが変わることがあります)
確認ポイント
- 広告ブロック系のDNS(例:フィルタDNS)を使っている
- VPN接続後だけ「サイトが見れない」「アプリが更新できない」
原因2:ルーティング(経路)が壊れている/分割トンネルの影響
VPNアプリの分割トンネル(Split tunneling)や「ローカルネットワーク許可」設定が原因で、特定の通信だけ経路が壊れることがあります。
対処手順
- VPNアプリの「分割トンネル」をOFFにする(除外アプリ/含めるアプリ設定を一旦リセット)
- 「ローカルネットワークへのアクセス許可」がある場合は、用途に応じてON/OFFを切り替える
- サーバーを近い地域に変更して再接続する
原因3:ファイアウォール/セキュリティソフトがブロックしている
WindowsやMac、セキュリティソフトがVPNのトンネル通信やDNS通信をブロックすると、VPNは接続表示でも通信できません。
対処手順
- セキュリティソフトを一時停止して改善するか確認(改善したら例外設定へ)
- Windowsなら「ネットワークプロファイル(パブリック/プライベート)」を確認して、VPN接続が過度に制限されていないか見る
- 企業PCなど管理端末はポリシー制限の可能性があるため、無理に弄らず管理者に確認する
原因4:IPv6/MTU相性で一部通信だけ止まる
「一部のサイトだけ開かない」「読み込みが途中で止まる」場合、IPv6やMTU(通信の1回あたりの最大サイズ)の相性が原因になることがあります。
対処手順
- VPNのプロトコルを変更する(WireGuard⇄OpenVPNなど)
- 可能ならIPv6の影響を切り分ける(ルーター/端末設定で切替できる場合のみ)
- 改善しない場合は、安定性の高いVPNに切り替える方が早いことがあります
端末別:よくある落とし穴
iPhone(iOS)
- VPNアプリの設定に「Always-on」「再接続」系があるなら有効化
- Safariだけ不調なら、コンテンツブロッカー/拡張を一度OFF
- 改善しない場合はプロトコル変更とサーバー変更を優先
Android
- 省データモード/バックグラウンド制限が強いと通信が途切れます(VPNアプリを制限対象外に)
- 「常時接続VPN」「VPNなし接続をブロック」設定の組み合わせで詰まる場合があります(一度OFFで切り分け)
Windows 11
- セキュリティソフトの例外設定(VPNアプリ/ドライバ)を確認
- DNSキャッシュの影響が大きいので再起動も有効です
Mac
- 他のVPN/プロキシ設定が残っていないか確認
- セキュリティアプリ(ネットワーク監視系)が干渉する場合があります
よくある質問(FAQ)
VPNは接続済みなのにブラウザだけ見れません
DNSかブラウザ拡張の影響が多いです。DNSを自動に戻し、拡張機能を一度OFFにして確認してください。
特定アプリだけ通信できません
アプリ側でVPN通信が弾かれることがあります。別サーバー→別プロトコル→例外設定(分割トンネル)で切り分けるのが早いです。
Wi-Fiだとダメでモバイル回線なら使えます
ルーター側のDNS/IPv6/フィルタ設定が原因になりがちです。ルーター再起動とDNS自動化を優先してください。
再起動すると直るのにまた再発します
DNS/分割トンネル/セキュリティソフト干渉が残っていることが多いです。設定を一度リセットして再発条件を潰してください。
まとめ:直す順番はこれでOK
VPNが繋がるのに通信できないときは、サーバー変更→プロトコル変更→DNS自動→セキュリティ干渉→分割トンネル確認の順で潰すのが最短です。どうしても安定しない場合は、サービス側の安定性差が原因のこともあるため、VPNおすすめランキングから候補を選んで試すのが早いです。


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