キルスイッチは本当に必要?VPN切断時に漏れるのを防ぐ仕組みと使うべき人
VPNのキルスイッチ(Kill Switch)は、VPN接続が切れた瞬間にインターネット通信を遮断してIPアドレスや通信が漏れるのを防ぐ機能です。「常に必要?」と聞かれると答えはケースバイケースですが、使う場面によっては必須級になります。
結論:公共Wi-Fi・仕事・P2P(Torrent)・海外滞在など、切断=漏洩が困る場面があるならキルスイッチはON推奨です。逆に「たまに動画を見るだけ」で不便が勝つなら、必要時だけONでもOKです。
キルスイッチとは?何を防げる?
VPNは、回線の切替(Wi-Fi⇄モバイル)、スリープ復帰、サーバー混雑などで一瞬だけ切断されることがあります。この瞬間に通信が通常回線へ戻ると、IPアドレスやアクセス先が“素の回線”で出てしまう可能性があります。
- 防げること:VPN切断時のIP漏れ、意図しない通常回線での通信、P2P等の露出リスク
- 防げないこと:端末の設定ミスや別経路の漏洩(DNS/ブラウザ設定など)
DNS周りの漏れが気になる場合は、こちらも合わせて確認してください。
→ VPNのDNSリークとは?
キルスイッチが「必要になる」代表パターン
1) 公共Wi-Fiをよく使う(カフェ/ホテル/空港)
公共Wi-Fiは回線が不安定になりやすく、切断→再接続が起きやすいです。キルスイッチがあると、切れた瞬間の通信を止めて安全側に倒せます。
2) 仕事で使う(社内ツール/顧客情報/機密)
テレワークや社内ツール利用中にVPNが切れると、意図せず通常回線で通信してしまうリスクがあります。漏れて困る用途ならON推奨です。
3) P2P(Torrentなど)を使う
P2Pは「切れた瞬間の露出」がそのままリスクになります。P2P用途ならキルスイッチはほぼ必須です。
→ Torrent対応VPNおすすめ|安全な使い方
4) 海外滞在・規制が強い地域で使う
回線が不安定になりやすく、VPNサーバーの切替も多くなります。キルスイッチがあると、切断時の挙動が安定します。
キルスイッチが「必須ではない」ことが多いパターン
- 自宅回線で、安定して動画を見る程度(切断がほぼ起きない/漏れて困る度合いが低い)
- 銀行・決済など“止まると困る”アプリ中心(キルスイッチで通信が止まると不便)
ただし「止まると困るアプリがある」場合でも、スプリットトンネルでそのアプリだけVPNから除外できるなら両立できます。
→ スプリットトンネルの使い方
設定の考え方:まずは「自動接続」とセットで使う
キルスイッチは単体より、自動接続(Auto-connect)とセットで使うと失敗しにくいです。
- 自動接続:公共Wi-Fi接続時に自動でVPN ON
- キルスイッチ:切断時は通信を遮断
- (必要なら)LAN許可:家庭内機器(プリンタ等)を使うなら例外設定
「VPNがそもそも繋がらない」場合は、先にこちらで切り分けが早いです。
→ VPNが接続できない原因と対処法
よくあるトラブル:キルスイッチをONにしたらネットが使えない
キルスイッチは“安全のために遮断”するので、次の状況だと「ネットが死んだ」ように見えます。
- VPNが切断されている(=遮断が発動中)
- サーバー切替直後で再接続待ち
- LAN通信までブロックする設定になっている
対処はシンプルです。
- VPNアプリを開いて再接続(別サーバーでもOK)
- 急ぐなら一時的にキルスイッチをOFF
- 頻繁に遮断が起きるなら、切断原因を先に潰す(回線/省電力/プロトコル/混雑)
切断が多いなら、こちらのチェックリストが効きます。
→ VPNがすぐ切れる原因と対処 / VPNが頻繁に切断される原因
動作確認:キルスイッチが効いているかテストする方法
- VPNを接続した状態で、ブラウザでサイトを開けることを確認
- VPNアプリでサーバー切替(一瞬切れる状況を作る)
- 切替中に通信が止まればOK(ページが読み込めない/一時的にオフライン表示になる等)
※テスト後は、普段の使い方に合わせて「常時ON」か「必要時だけON」かを決めればOKです。
よくある質問(FAQ)
- Qキルスイッチって何ですか?
- A
VPN接続が切れた瞬間に通信を遮断し、通常回線へ戻ってIPアドレスや通信が漏れるのを防ぐ機能です。
- QキルスイッチをONにすると速度は遅くなりますか?
- A
通常は体感できるほど変わりません。遅さを感じる場合は、回線やサーバー混雑、プロトコル相性の影響の方が大きいです。
- QキルスイッチをONにしたらネットが使えなくなりました。
- A
VPNが切断されていると、キルスイッチが安全のために遮断します。VPNを再接続するか、急ぐなら一時的にキルスイッチをOFFにしてください。
- QiPhone/Androidでもキルスイッチは必要ですか?
- A
公共Wi-Fiや仕事など「漏れて困る」用途なら有効です。モバイルは回線切替が起きやすいので、必要度は高めです。
- Qキルスイッチが効いているか確認する方法は?
- A
VPN接続中にサーバー切替などで一瞬切れる状況を作り、切替中に通信が止まる(ページが読めない等)かを確認します。
まとめ:漏れて困るならON、困らないなら必要時ONでもOK
- 公共Wi-Fi・仕事・P2P・海外滞在はキルスイッチON推奨
- 「止まると困るアプリ」はスプリットトンネルで両立しやすい
- 頻繁に遮断が起きるなら、切断原因を先に改善する


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